最近話題になりつつあるオーディオグラスですが、何を基準に選べばいいか難しいですよね。
そこで、有名な3つのブランド
を実際に使ってみた感想を元に比較し、おすすめポイントやイマイチな点をお伝えします。
オーディオグラス選びの参考になれば嬉しいです。
各項目ごとの比較は最後のまとめに記載しています。
それぞれの製品レビューについては、個別に詳しく記載しているので合わせてチェックしてみてください。
オーディオグラスとは?
そもそもオーディオグラスとは、メガネやサングラス型で身につけられるウェアラブルスピーカーのことを言います。
映像が見えるアイウェアなども含めてスマートグラスと総称することもあります。
オーディオグラスは耳に直接デバイスを入れずに音楽が聴けるのでながら聴きにおすすめです。
また、オーディオグラスのレンズを度付きに変えることもできるの普段からメガネをつけている人にも使いやすいデバイスではないでしょうか。
【外観】
オーディオグラスは各社ラインナップが異なりますが、大きく分けると
- メガネタイプ
- サングラスタイプ
の2種類あります。
メガネタイプとサングラスタイプのどちらにするかは、使用用途によって選びましょう。
- 屋外はもちろん家や仕事など普段使い → メガネタイプ
- ランニングや釣りなど屋外での使用がメイン → サングラスタイプ
今回紹介する3ブランドについて、サングラスとメガネのラインナップ有無を表にしました。
表. 各社の販売ラインナップ
BOSE Frames | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames | ||
HUAWEI独自モデル | OWNDAYSコラボモデル | |||
メガネ | なし |
|
|
|
サングラス |
| なし | 装着型レンズ(別売り) |
|
各社さまざまなラインナップを揃えていますが、筆者が所有しているのは、
- BOSE Frames Alto (サングラスタイプ)
- OWNDAYS & HUAWEI Eyewear スクエア型フルリム (メガネタイプ)
- Anker Soundcore Frames Landmark (サングラスタイプ)
の3種類です。
それぞれの外観について見ていきましょう。
どのブランドもぱっと見は一般的なメガネやサングラスと見分けがつかないデザインとなっています。
正面は自分の顔に合うフレームを選ぶのが一番です。
顔に似合うかは公式サイトからバーチャル試着できるモデルもあるので試してみてはいかがでしょうか。
- BOSE Frames Altoのバーチャル試着はこちらから
- OWNDAYS & HUAWEI Eyewear スクエア型フルリムのバーチャル試着はこちらから
両サイドのテンプルにはスピーカーやマイクが内蔵されており、各モデルで見た目が異なります。
BOSE Frames Altoは太めのテンプルですが、短めのデザインなので一般的なメガネケースにも収めることができそうです。
OWNDAYS & HUAWEI EyewearとAnker Soundcore Framesは細めのテンプルですが、長めのデザインなので手持ちのメガネケースには収まらないかもしれません。
【装着感】
装着感はHUAWEI Eyewearがベストに感じました。
HUAWEI EyewearはOWNDAYSとコラボしているだけあり、3ブランドの中で一番メガネらしい作りです。
違いがよく表れている鼻パッドの作りを3ブランドで比較してみました。
HUAWEI Eyewearの鼻パッドは柔軟に動かせる作りになっているので、しっかりと鼻の形にフィットしてズレ落ちにくいです。
一方、BOSE Frames AltoやAnker Soundcore Frames Landmarkはフレーム一体型の鼻パッドになっています。
そのため、鼻の低い日本人が着用するとズレ落ちやすく感じるかもしれません。
ちなみに、メガネタイプのAnker Soundcore Frames CafeでもAnker Soundcore Frames Landmarkと同様に鼻パッドはフレーム一体型です。
続いて、質量についても比較してみました。
表. 各モデルの質量比較
BOSE Frames(Alto) | HUAWEI Eyewear(スクエア型フルリム) | Anker Soundcore Frames | |
質量 | 45g | 35.7g | 41g |
質量はどのブランドも40g前後で大差ありません。
ちなみに、筆者が持っている一般的なメガネは33gです。
バッテリーやスピーカーが内蔵されているのに関わらず、一般的なメガネの質量とほとんど変わらないのは驚きです。
3ブランドとも長時間着用しても重さによるストレスは感じませんでした。
【操作性】
操作性に関してはAnker Soundcore Framesが一番扱いやすく感じました。
決め手となったは、
- タッチやスワイプの認識精度が比較的高い
- 音声コントロール機能が付いている
の2点です。
他の2ブランドはどちらも音声コントロール機能が付いていません。
操作方法についてそれぞれ比較してみました。
表. 各モデルの操作方法比較
機能 | BOSE Frames Alto | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames |
電源ON | ボタン1度押し | 装着 | 装着 |
電源OFF | 逆さに2秒 | 耳から外す | 耳から外す |
Bluetoothペアリング | ボタン長押し | ピンチ | 3秒間長押し |
再生/一時停止 | ボタン1度押し | ダブルタップ | ダブルタップ |
音量調整 | ボタン押しながら首を振る | スワイプ | スワイプ |
選曲 |
| スワイプ | スワイプ |
着信応答/終了 | ボタン1度押し | ダブルタップ | ダブルタップ |
着信拒否 | ボタン長押し | 長押し | – |
音声アシスト | ボタン長押し | ダブルタップ | ダブルタップ |
機能は3ブランドともほとんど同じです。
BOSE Frames Altoはボタン操作がメインとなっています。
HUAWEI EyewearやAnker Soundcore Framesはどちらもテンプルのタッチやスワイプ操作がメインとなります。
テンプル操作はボタン操作に比べて作りがシンプルになりますが、認識精度が悪くなりやすいです。
実際に操作した感想としては、HUAWEI Eyewearはスワイプの認識精度がイマイチに感じました。
【音質】
音質については、
- サウンド
- 音切れ・遅延(レイテンシー)
- 音漏れ
の3点でお伝えします。
サウンド
3ブランドともクリアなサウンドで特に不満に感じることはありません。
個人的にはBOSE Framesの音質が最も迫力ある響きでおすすめです。
音質に過度な期待はしない方がいいですが、オーディオグラス特有の聞こえ方は試してみる価値があります。
BOSE Frames | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames | |
通信方式 | 非公開 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
コーデック | 非公開 | SBC AAC | SBC AAC |
サウンド(個人の感想) |
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HUAWEI EyewearとAnker Soundcore Framesはどちらも最新(2022年11月時点)のBluetooth5.2が採用されています。
BOSE FramesはBOSE Frames Tempoのみ通信方式がBluetooth 5.1と公開されています。
BOSE Framesのその他のモデルはTempoよりも前に登場したモデルですが、通信距離はTempoと同じであるため、Bluetooth 5.0もしくはBluetooth 5.1と思われます。
通信方式が古いとは言え、Bluetooth5.0以上であれば特に気にすることはないでしょう。
音切れ・遅延(レイテンシー)
音切れについて、BOSE FramesとAnker Soundcore Framesはほとんど皆無です。
一方、HUAWEI Eyewearは動画など重い処理が発生すると2〜3曲に1回ほど音切れがありました。
筆者の環境によるものかもしれませんが、音切れが頻繁に発生するのはマイナス点です。
遅延(レイテンシー)について、HUAWEI Eyewear以外は公表していないようです。
表. 各モデルの遅延(レイテンシー)
BOSE Frames | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames | |
遅延(レイテンシー) | 非公開 | 160ms | 非公開 |
3ブランドとも動画視聴で違和感を感じるほどの遅延は感じないので、特に問題ないと思います。
音漏れ
音漏れは、BOSE FramesとHUAWEI Eyewearの2つがおすすめ。
どちらも、音漏れは比較的小さく感じます。
音量50%以下であれば、電車や静かな場所でない限り、音漏れを気にすることなく使用できそうです。
Anker Soundcore Framesは小さい音量でも音漏れが気になります。
Anker Soundcore Framesでもプライバシーモードに設定することで、音漏れを防ぐことができますが、単純に音量も小さく感じます。
【充電・バッテリー性能】
どこでも着用できるオーディオグラスだからこそ、長時間使用できるバッテリー性能が好まれます。
3ブランドのバッテリー性能について、充電時間と再生時間でまとめてみました。
表. 各モデルの充電時間と再生時間
BOSE Frames | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames | |
充電時間 | 2時間(1時間) | 1.25時間 | 1時間 |
再生時間 | 3.5時間(8時間) | 6時間 | 5.5時間 |
BOSE Framesはモデルによって再生時間が異なります。
Tempo以外は発売初期モデルのため、バッテリー性能は低くめです。
HUAWEI EyewearとAnker Soundcore Framesは短時間の充電でも1時間以上再生できます。
出かける前にちょっと充電するだけで使用できるのが嬉しいですね。
- HUAWEI Eyewear・・・10分の充電で最大80分の音楽再生が可能
- Anker Soundcore Frames・・・10分の充電で最大90分の音楽再生が可能
【耐水性能】
オーディオグラスは肌に触れて常時使用するものなので、汗や雨に耐えられる防水性能があると嬉しいです。
今回紹介する3ブランドは、汗などの軽い水飛沫程度でれば使用できそうです。
水に浸すような状態は故障の原因になるので気をつけましょう。
表. 各モデルの防水規格
BOSE Frames | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames | |
規格 | IPX4(Tempo) IPX2(その他のモデル) | IPX4 | IPX4 |
耐水性能 | あらゆる方向の水飛沫を防ぐ(Temp)防滴仕様(その他のモデル) | あらゆる方向の水飛沫を防ぐ | あらゆる方向の水飛沫を防ぐ |
【価格】
価格についても比較してみました。
表. 各モデルの販売価格(2022年11月時点の税込み価格)
BOSE Frames | HUAWEI Eyewear | Anker Soundcore Frames | |
販売価格 | 27,500円 | 32,780円 | 19,990円 |
価格は、Anker Soundcore Framesが2万円弱と一番安いです。
イヤホンと同程度の価格で購入できるのは嬉しいですね。
一方、HUAWEI Eyewearは3万円以上と気軽には手が出せない価格。
ですが、度付きレンズを使用したい方は、OWNDAYS店舗でOWNDAYS & HUAWEI Eyewearを購入することで無料でレンズ交換してもらえるのでおすすめです。
【その他のおすすめポイント】
その他のおすすめポイントとして、マルチポイント対応があります。
マルチポイントは(OWNDAYS & )HUAWEI Eyewearのみ対応しており、2台まで接続可能です。
PCと携帯の2台に接続することでテレワークなどでも力を発揮できること間違いなしです。
【まとめ】おすすめのオーディオグラス
試してみたい・気になるオーディオグラスは見つかったでしょうか。
今回紹介したオーディオグラスはそれぞれ次のような方におすすめです。
- 音質にこだわりたい方 → BOSE Frames
- 顔に似合うメガネをつけたい方(バリエーション豊富) → HUAWEI Eyewear
- コストパフォーマンス重視の方 → Anker Soundcore Frames
また、項目別に評価をつけてみました。
これはあくまで個人の感想であるため、参考程度にお願いします。
表. 各モデルの項目別評価
BOSE Frames | HUAWEI | Anker Soundcore Frames | |
外観 | ○ | ◎ | ○ |
装着感 | △ | ◎ | ○ |
操作性 | ○ | △ | ○ |
サウンド | ◎ | ○ | ○ |
音切れ・遅延 | ○ | △ | ○ |
音漏れ | ○ | ○ | × |
バッテリー性能 | ○ | ○ | ○ |
耐水性能 | ○ | ○ | ○ |
価格 | ○ | △ | ◎ |
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