メガネ or サングラス型のスピーカーである『オーディオグラス』は最近ちょっとしたブームになっているように感じます。
とは言っても、オーディオグラスを使っている筆者の友達は1人しかいませんが(汗)
オーディオグラスの認知が広がっても、使っている人が少ない理由は、やはりコスト面ではないでしょうか?
筆者がこれまで試したオーディオグラスは4万円前後するので、やはり購入には躊躇しました。
そんな中、あのモバイルバッテリーで有名なAnkerから、約2万円という低価格でオーディオグラスが販売されているではありませんか。
今回は、低コストでオーディオグラスを体感できる『Anker』の『Soundcore Frames Landmark』についてレビューします。
音質はもちろん、操作性や音漏れなど気になるポイントについてもお伝えしますので、オーディオグラスを検討している方の参考になれば嬉しいです。
【外観】普通のサングラスとして使えるデザイン
商品の同梱物は、
- サングラス本体(レンズとオーディオテンプル)
- 充電ケーブル
- 折りたたみ式メガネケース
- メガネクロス
- クイックスタートガイド
- 安全マニュアル
- カスタマーサポート
となっています。
まずは、それぞれの外観について見ていきます。
パッケージ・付属品
外装パッケージはグレーを基調としたクールなデザインになっています。
蓋はマグネットで閉じるようになっており、パッケージからも高級感が感じられます。
中にはサングラスのレンズとテンプル(つる)が別々に梱包されています。
早く組み立てたくてうずうずします。
取り付け方はこちらから。
箱の下を開けてみると、説明書類や充電ケーブル、メガネケース、メガネクロスが同梱されていました。
充電ケーブル
充電ケーブルはマグネットで接触充電するタイプ。
Soundcore Frames専用のケーブルになっているので、失くさないように気をつけましょう。
メガネケース
メガネケースは組み立てると三角錐状になり、強度もあります。
カバンの中に詰め込んでもサングラスが潰れることなく安心。
また、折り畳むことでかなり薄型コンパクトになるのがグッドです。
サングラス本体
サングラス本体は、ぱっと見では普通のサングラスと区別つかないデザインになっています。
筆者が持っている一般的なサングラスと比較してもほとんど違いはありません。
タップ位置を示す「soundcore」のロゴマークはテンプル外側に記載されているので、そこからオーディオグラスだと気づかれるかもしれません。
フレームは艶ありブラックで指紋がつきやすいのが少し気になりますが、メガネクロスで拭き取れば問題なし。
レンズは紫外線を最大99%カットする偏光レンズを採用しているので、釣りなど本格的なアウトドアにも使えそうです。
サングラスではなく透明のレンズでメガネとして使用したい方は、Anker Soundcore Frames Cafeがおすすめです。
テンプルの下側にはスピーカーが左右それぞれ2つ内蔵されています。
電子機器なので防水性能は期待していませんでしたがが、IPX4の防沫形に対応しています。
汗や軽い雨でも問題なく使えるのでアウトドアでも安心です。
サイズ・質量
- レンズサイズ:50口18
- フレーム幅:約144mm
- テンプルの長さ:約140mm
- テンプルの端からフレームまでの長さ:約170mm
- 質量:約45g
一般的なサングラスに比べてテンプルは少し長めのデザインとなっています。
収納できるメガネケースは限られるので持ち運ぶには注意が必要です。
質量はスピーカーやバッテリーが内蔵されているとは思えないほど軽量で、着用によるストレスは感じません。
【組み立て方】差し込むだけで簡単
レンズとテンプルは別々で梱包されているので組み立ててから使用する必要があります。
組み立て方は簡単で、レンズの突っ張り部分をテンプルに差し込むだけ。
特に説明書を見ることなく取り付けられます。
Soundcore Frames Cafeのレンズフレームを持っていれば付け替えできるのですが、レンズフレーム単体販売はしていないようなので残念、、
【操作性】音声認識でラクラク操作
Soundcore Framesは耳に着用するだけで、自動的に電源ONしてBluetooth接続されるので、すぐに音楽や動画視聴など楽しむことができます。
また、耳から外すと2分後に自動的に電源OFFになります。
その他、再生/一時停止や音量調整などは
- タッチ操作
- 音声操作
の2通りで操作できます。
基本操作・タッチ操作
音楽の再生や音量調整などはテンプルをタップ/スワイプすることで操作可能です。
初期設定では次のように設定されています。
操作方法 | 機能 |
2回タップ |
|
前にスワイプ | 前の曲 |
後ろにスワイプ | 次の曲 |
操作に対する機能は、専用のアプリで変更することができます。
『右側テンプルのスワイプで音量の調整』、『左側テンプルのスワイプで選曲』に設定するなど、好みの操作にカスタマイズ可能です。
操作の認識精度はまずまず。
スワイプ操作がたまに認識されませんでしたが、概ね良好といった印象です。
音声操作
Soundcore Framesは音声操作機能が付いていて個人的におすすめポイントです。
料理で手が汚れている時など、スマホやオーディオグラに触れないで操作できるのでかなり便利。
認識精度は高く、筆者の場合はどのコマンドも一回で認識されました。
ただし、言語は英語と中国語のみで日本語には対応していないので注意してください。
音声コマンドは次の8つです。
【サウンド】音質はクリア!ただし音漏れ注意
気になる音質については、想像以上にクリアで迫力あるサウンドに感じました。
ただし、音漏れが大きいため、静かな空間や電車での使用は控えた方がよさそうです。
音漏れが気になる方は、専用アプリからプライバシーモードを選択することで音漏れを最小限に防ぐことも可能です。
ここでは、
- 音楽視聴
- 動画視聴
- 通話
それぞれの場面別で感じた音質についてお伝えします。
音楽再生
音楽視聴は十分クリアな音質で楽しめました。
特に、ボーカルやギター、ピアノなどの中高音域がしっかりと響くように感じます。
ベースなどの低音域もちゃんと聞こえますが、やはりスピーカーサイズが小さいため音楽を楽しめるほどの響きは得られないようです。
オーディオグラスとしては十分な音質ですが、同価格帯のスピーカーやイヤホンに比べると劣ってしまうので過度な期待は禁物です。
動画視聴
遅延は気になるほど感じないので、YouTubeなどの動画視聴にもストレスを感じることなく使用できました。
ただし、リアリティーを求めるゲームなどで使用するには音ズレが気になるかもしれません。
また、音の途切れは全くなく快適に視聴できました。
通話
通話の音質も想像以上にクリア。
相手の声がはっきり聞こえるのでストレスなく通話できます。
通話時には自動的にプライバシーモードに切り替わるので会話が周囲に筒抜けしにくいのもグッド。
【Soundcore専用アプリ】サウンドメイク
Soundcore専用アプリでは音漏れを最小限にするプライバシーモードなど様々なサウンドメイクが可能です。
ここでは、
- オープンサラウンド
- サウンドエフェクト
2種類のサウンドメイクの設定についてお伝えします。
オープンサラウンド
オープンサラウンドをONすることにより、立体的なサウンドを楽しめます。
この機能は5段階に調整可能。
確かに空間的に感じるのですが、音の輪郭がぼんやりするので個人的にはサラウンドモードOFFがおすすめです。
サウンドエフェクト
音質の設定は3つのサウンドエフェクトから選択できます。
プライバシーモード
プライバシーモードは高音・低音域を抑えることで音漏れを防ぐ機能です。
通話時には自動でプライバシーモードがONとなるため、会話が周囲に筒抜けになりにくいのはありがたいです。
プライバシーモードをONにすると、確かに音漏れはしづらくなりましたが、音量もかなり抑えめになるため音楽を聴くには物足りなく感じました。
イコライザー
イコライザーのサウンドエフェクトは5つの場面から選べるため、初心者でも簡単に音質を変えることができます。
カスタムEQ
場面選択できるイコライザーとは対照的に、細かくパラメーターEQを設定できる上級者向けの機能もあります。
カスタムEQでは80Hz〜13KHzまでを9つに分割した音域の調整が可能です。
作成したパラメーターは複数保存できるため、場面に応じて自分の好みの設定を呼び出すことができます。
【充電】短時間の充電で長時間使用できる
- 充電時間:約1時間
- 最大動作時間:約5.5時間
動作時間は5.5時間持つので外出時でも十分使用できそうです。
また、10分の充電で約1.5時間もの再生が可能。
出かける前に少し充電するだけで、軽いランニング程度ならバッテリーが持ちそうです。
さすが、バッテリー製品に強い『Anker』なだけあります。
【まとめ】低コストでオーディオグラスを体験できる
低コストでオーディオグラスを試して見たい方はAnker Soundcore Framesを検討してみてはいかがでしょうか。
他のオーディオグラスに比べて音漏れの注意が必要ですが、家の中や散歩、ジョギングなどでの使用を考えている方にはおすすめです。
メリット | デメリット |
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